「大阪万博」と聞くと、1970年の熱気や2025年の未来志向が頭に浮かびますよね。
1970年の日本万国博覧会は、日本の高度経済成長を世界に示した伝説的なイベント。
そして今、2025年大阪・関西万博が開催中（2025年4月13日～10月13日）で、大阪の街は再び世界の注目を集めています。
この記事では、1970年大阪万博の魅力を振り返りつつ、開催中の大阪・関西万博の様子を紹介します！
1970年大阪万博：人類の進歩と調和の象徴
概要と歴史的背景
1970年3月15日から9月13日までの183日間、大阪府吹田市の千里丘陵で開催された日本万国博覧会（旧大阪万博）。
テーマは「人類の進歩と調和」で、戦後復興を遂げた日本が初めて主催した国際博覧会です。
77カ国が参加し、総入場者数は6,421万人。
当時の日本人口の約6割が訪れ、会場は連日大盛況でした。
ベトナム戦争や冷戦の緊張が高まる中、平和と技術のメッセージを発信。
高度経済成長期の日本が「技術大国」として世界に名乗りを上げた瞬間でした。
シンボル：太陽の塔
会場中央にそびえる岡本太郎の「太陽の塔」は、万博の象徴。
高さ70メートル、過去・現在・未来を表す3つの顔が特徴で、賛否両論を呼びました。
内部の「生命の樹」や「地底の太陽」は人類史を体感させる展示で大人気。
現在も万博記念公園で公開され、2018年の耐震補強後に内部見学が可能になりました。
人気パビリオンと技術革新
77カ国・4国際機関のパビリオンが集結。注目は・・・
- アメリカ館：アポロ計画の「月の石」が展示され、10時間待ちの行列に。
- ソ連館：宇宙技術をアピールする展示で、冷戦の技術競争を象徴。
- 日本企業のパビリオン：動く歩道やエアドームが初登場し、後のインフラ技術に影響を与えました。
食文化にも変化があり、ヨーグルトやハンバーガーが普及し、現代の食卓に影響を及ぼしました。
経済・社会への影響
万博は大阪のインフラを一新。
地下鉄御堂筋線や阪急千里線の延伸、警備産業の成長を後押ししました。
経済効果は数千億円規模で、関西経済を牽引。
一方で、千里丘陵の開発による環境問題も浮上し、後のエコ意識の礎となりました。
2025年大阪・関西万博：最新状況
開催中の万博概要
2025年4月13日から大阪湾の人工島・夢洲（ゆめしま）で開催中の大阪・関西万博。
テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、サブテーマは「いのちを救う」「いのちに力を与える」「いのちをつなぐ」。
158カ国・7国際機関が参加し、想定来場者数は2,820万人。
すでに1,500万人以上が来場し、国内外から注目を集めています。
COVID-19後の世界で「いのち」を再定義するこの万博は、SDGsや持続可能性を強調しています。
人気パビリオンと見どころ
会場は大屋根リングで覆われ、多様性を象徴。
注目のシグネチャーパビリオンでは、福岡伸一氏プロデュースの「いのちのあかし」が話題。
AIやVRを活用した展示で、来場者が宇宙や海洋をテーマに「いのち」を体感できます。
民間パビリオンでは、NTTの「つながり」や三菱の「救う」をテーマにした展示が好評。
火星探査データや海洋プラスチック解決技術も注目を集めています。
SNSには、8月の猛暑で一部パビリオンの行列が短縮されたものの、9月に入り涼しくなったことで来場者が急増との投稿も。
特に夜間のライトアップされた大屋根リングは「映え」スポットとして人気です。
アクセスと現地の様子
夢洲へのアクセスは、地下鉄中央線の延伸やシャトルバス、水上交通でスムーズ。
現在は、会場内の混雑はピーク時で入場制限がかかる日も。
公式アプリでリアルタイムの待ち時間確認が推奨されています。
飲食エリアでは、万博限定の「サステナブルフード」が人気で、植物由来のメニューや関西のローカルグルメが楽しめます。
経済効果は約2兆円と試算され、関西の観光業や小売業が活況。
SNSでは「万博のお土産が可愛すぎる！」「夢洲の夜景が最高」といった声が飛び交っています。
課題と展望
開催中の万博ですが、建設費の高騰や夢洲のインフラ整備の遅れが当初話題に。
現在はほぼ解消され、運営は順調。
ただし、SNSでは「チケット価格が高い」との声も一部あり、家族連れ向けの割引プランが求められています。
一方で、オンラインでのバーチャル万博やメタバース展示が好評で、遠隔参加者も増加中。
1970年と2025年のつながり
1970年の大阪万博は「太陽の塔」を通じて過去・現在・未来をつなぎました。
2025年は「大屋根リング」が多様性と共創を象徴。
1970年の「月の石」に代わり、2025年は火星探査や環境技術が未来を示します。
デジタル技術の進化で、万博は現地だけでなく世界中で体験可能に。
1970年のレガシーが万博記念公園として残るように、2025年の夢洲も新たなランドマークとなる予定です。
まとめ
1970年の大阪万博は、日本の夢と技術を世界に示しました。
現在開催中の2025年大阪・関西万博は、「いのち」をテーマに未来を共創しています。
万博記念公園で太陽の塔を訪れ、夢洲で最新技術を体感する旅はいかがですか？
チケット情報や混雑状況は公式サイト（大阪・関西万博公式）でチェック！
