日本ではこれまでに何度かの国際博覧会(万博)が開催されてきました。
国際博覧会は、国際博覧会条約に基づき、大きく「登録博」と「認定博」に分類されます。
今回は、過去の日本開催の万博を時系列で説明し、2025年大阪万博が何回目にあたるかを明らかにします。
1970年 日本万国博覧会(大阪万博)
- 開催地: 大阪府吹田市
- 期間: 1970年3月15日~9月13日
- 種類: 登録博(大規模な国際博覧会)
- テーマ: 「人類の進歩と調和」
- 概要: 日本で初めて開催された万博であり、アジア初の登録博でもありました。象徴的な「太陽の塔」(岡本太郎作)が今も残るなど、非常に記憶に残るイベントです。参加国は77カ国、来場者数は約6,421万人でした。
1975年 沖縄国際海洋博覧会
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開催地: 沖縄県国頭郡本部町
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期間: 1975年7月20日~1976年1月18日
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種類: 認定博(小規模な専門博)
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テーマ: 「海 – その望ましい未来」
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概要: 日本復帰後の沖縄で開催された初の万博で、海洋をテーマにした専門博覧会。参加国は36カ国、来場者数は約349万人でした。
1985年 国際科学技術博覧会(つくば万博)
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開催地: 茨城県つくば市
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期間: 1985年3月17日~9月16日
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種類: 認定博
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テーマ: 「人間・居住・環境と科学技術」
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概要: 科学技術をテーマにした専門博で、最先端技術の展示が注目されました。参加国は48カ国、来場者数は約2,033万人でした。
1990年 国際花と緑の博覧会(花の万博)
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開催地: 大阪府大阪市鶴見区・守口市
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期間: 1990年4月1日~9月30日
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種類: 認定博
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テーマ: 「花と緑と人間生活」
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概要: 園芸と自然をテーマにした専門博で、大阪で2回目の万博となりました。参加国は83カ国、来場者数は約2,312万人でした。
2005年 日本国際博覧会(愛・地球博)
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開催地: 愛知県名古屋市・豊田市・瀬戸市
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期間: 2005年3月25日~9月25日
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種類: 登録博
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テーマ: 「自然の叡智」
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概要: 環境と共生をテーマにした大規模な万博で、参加国は121カ国、来場者数は約2,204万人でした。サツキとメイの家(『となりのトトロ』の再現)などが人気を博しました。
2025年 日本国際博覧会(大阪・関西万博)
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開催地: 大阪府大阪市此花区(夢洲)
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期間: 2025年4月13日~10月13日(予定)
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種類: 登録博
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テーマ: 「いのち輝く未来社会のデザイン」
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概要: 現在準備が進められている万博で、持続可能な社会や健康をテーマにしています。2025年4月9日時点では開催前ですが、予定通り開催されればこれが日本で6回目の万博となります。
大阪万博は日本で何回目か?
2025年の大阪・関西万博が開催されると、日本で開催された国際博覧会としては6回目となります。
また、大阪に限定すると、1970年の大阪万博、1990年の花の万博に続き、大阪で3回目の万博となります。